読めない人向け古文攻略法③

古文を解くために

古文に全訳は必要ない

人物を補えば読めない原因はかなり解消できるでしょう。それでも全訳は難しいのですが、そもそも古文に全訳は必要なのでしょうか。必要なのは記述解答や論述解答があるような国立2次のようなケースであって、センターや私大の入試には全訳が必要なかったりします。例えばセンター古文は25分で大抵の人は読み終わりません。ではどのように解くかというと、古文には実はヒントがたくさんあるんです。

ヒントをうまく使おう

ヒントとは最初の前文です。古文の文章の前にこの問題は何という作品で、場面はどこでといったものです。登場人物やあらすじがあれば、そういう場面の話というのが分かるわけですから、書かないと分からないことがあるというヒントです。それから古文には注釈がついており、和歌の解釈などが全部書いてあります。もう1つは選択肢です。どういうことかというと、古文の選択肢は古文ではなく現代語であるため、訳として使うことができます。しかし選択肢であるため、間違っている部分がある点には注意しなければなりません。そのためどのように利用するかというと、主語を補ってなんとなく概要をおさえた後に選択肢を見て、この辺りの訳はこういう話なんだという感じということを掴み、選択肢に書いてある訳が本文のどこに該当するのかを探します。つまり選択肢から本文に戻って、本文でここに書いてある内容とこの訳は一致してるかどうかを見比べて、もし主語が違っていたらその選択肢を切ります。けれども主語が違っているだけでしたら、他の部分があっているわけなので訳として使うことができます。これはフグの毒を除けば残りは食べられるのと同じで、間違えた部分だけを切れば残りを訳として使うことができるんです。そうすると選択肢を切るごとに使えるヒントがどんどん増えていくので、自分で訳さなくても本文の内容が分かっていきます。ただし常に間違いのリスクはあるため、本文で確認をしたほうがいいでしょう。省略語を補い選択肢を利用するという点ができれば、本文の内容が半分ぐらいしか分からなくても、意外といけるでしょう。

使えるものは使う

これは古文ができる人からすると邪道な方法かもしれません。本当でしたら文法などをきちんと身につけてやっていくといいですが、古文が嫌いな人がそこまでできないとなった時に、利用できるものを最大限に利用して、読めなくてもなんとかなるという状況を作ることが重要です。普通は単語や文法をやって訳はやっていきますが、それと並行してやっていったら最後読めるようになります。けれども多くの人は源氏物語を訳すのは難しいでしょう。なので読めなくても使える手があるのを前提に動くというのが、オススメの古文の勉強法です。センターまでならばこのやり方でいけますし、私立や国立の文章になって、文章自体が短くなってきたら精読の仕方をきちんと覚えて読めるようにしていきましょう。「なぜ解けないのか」が分からないと、なかなか解けないというのが古文の難しさでしょう。

古文の参考書

ここからは古文単語についてご紹介していきます。古文単語は英単語と異なり、単語が読めても古文があんまり読めないということがあります。

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